伝統の郷土料理! 筑前煮(ちくぜんに)

 筑前煮は、ゴボウ、レンコン、ニンジン、コンニャク、ジャガイモなどの根菜類を中心に肉をいっしょに煮たものですが、ほかの煮物と違うのは、最初に油で炒めてから煮ることです。筑前とは、今の九州北部の福岡あたりを指し、そこの郷土料理がとてもおいしいので全国に知られるようになりました。”筑前だき”とも呼ばれます。1500年代の後半、豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたころは、筑前地方にスッポンがたくさんいて、スッポンとありあわせの野菜と煮物をつくり「がめ煮」とか、「かめ煮」と呼んでいたそうです。筑前では、お正月や結婚式などの祝いの席では欠かせない料理となっています。福岡の郷土料理として「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれています。

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